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【ジーナ式】生後9~12ヶ月 よくある睡眠トラブル

本記事では

本記事ではこれまでの実践編の記事同様、実際にやってみて・相談を受けてきた経験を元によくある睡眠トラブルとその対応・対策についてまとめていきます。

https://k-bookmark-j-commentary.com/9-12_trouble2/

※ネットなどで簡単に検索して出てくるスケジュールでは不十分です!必ず本を読みましょう。

よくある睡眠トラブル

朝8:00近くまで寝てた

9ヶ月以降、長く寝るのが比較的得意な子だと朝起こさなければ、そのまま8:00近くまで寝れる子もいます。

親の寝坊で起せなかったなどのケースもありますが…

その場合の対応は、次のようなスケジュール調整方法があります。

朝寝 なし
昼食 11:30~
昼寝 12:15~ 以降いつものスケジュール

朝寝で起きる

いま何分しているのか、どのくらいで起きてしまうのかでもまた状況は変わってきますが…

疲れすぎの場合を除いては、朝寝卒業ステップを試してみましょう。

朝寝の開始が遅くなった

調整が必要な範囲の「遅くなった」の目安は10:30以降です。

10:30~45分までに寝つかなかった時は、朝寝を5~10分に抑えましょう。

Question
なぜ抑える必要があるの?
Answer
昼寝を12:30に開始して2時間しっかり眠れるようにするた

昼寝で起きる

まずは以下の3点を確認

☑︎空腹ではないか
☑︎疲れすぎていないか
☑︎朝寝は長くないか

空腹ではないか

☑︎3回食が安定しているか
☑︎必要な哺乳量は維持できている

これらが問題なければ空腹はあまり考えにくいですが、3回食に始めたては特に注意です。

疲れすぎていないか

これまで同様、疲れすぎは昼寝での覚醒の一因になるので要注意です。

特にこの月齢で多いのは「朝、早めに起きている場合」に疲れが原因になりがちです。
早朝覚醒の時のスケジュール調整ができているか、7:00近くに起きた時と同じスケジュールに無理に当てはめようとしていないか、今一度確認しましょう。

朝寝は長くないか

空腹や疲れなどがなければ、朝寝を減らす時期と判断して卒業ステップを試してみましょう。

昼寝の開始が遅くなった

12:45~13:00と昼寝の開始が遅くなった場合は、14:45までには起こしましょう。

Question
なぜその時間には起こす必要があるの?
Answer
19:00に就寝ができるように
15:00まで寝てしまうと就寝が19:15、19:30と遅くなるのを防ぐため

もちろん、15:00まで寝ても19:00にいつも通りに眠れて、夜間・早朝にも全く影響ない子もいるのでお子さまの体力に合わせてOKです。

就寝拒否

ベッドに寝かせようとすると急に泣き叫んで就寝拒否…
ジーナはこの原因の多くに寝過ぎか疲れをあげています。

寝過ぎ

もし朝寝を9:30以前、昼寝を12:30以前に始めている場合は、次の方法を試してみましょう!

①9:45~10:00の間に開始、20分以内を目指して朝寝の開始を少しづつ遅らせる
②1ができたら昼寝を12:30~13:00の間で開始できるように少しづつ遅らせる

つまり6~9ヶ月のお昼寝のポイントにあった朝寝昼寝を遅らせるのを進めよう!ということで。

もしすでにこれはできている場合は、朝寝卒業ステップを進めてみましょう。

疲れ

この月齢での就寝時の疲れは、まずは昼寝がしっかりできているかがポイントになります。
もし昼寝がしっかりできていない場合は、注目すべきは朝寝になります。こちらを確認しましょう!

他によくあるケースは、昼寝はしっかりできている!けど実は早朝覚醒をしている、です。

9ヶ月以降の事例として実はすごく多いこのケース…

早朝覚醒しているので朝からの疲れを引きずったまま(月齢もあがり寝るのも上手になって)昼寝はとりあえず2時間できているけど、回復しきれず夜の就寝時には疲れ切っている。

このような状況だと考えてください。
疲れ解消のための調整方法としてこちらを試してみてください。

他には私の経験上、よくある原因として2つあります。
「ルーティンの問題」と「分離不安」です。

ルーティンの問題

これは、疲れや寝過ぎ、または他の何かが原因でも同時に注目して欲しいポイントです。

ルーティンは赤ちゃんに「もうすぐ寝る時間」と教える方法の1つだと思います。

いきなり、寝る時間だからハイ!寝てね。では言葉の理解できる大人でも納得いきません。
もうすぐ寝る時間だから準備しようね!と教え、赤ちゃんが寝るための「心の準備」に必要な時間がルーティンの時間で、その時間の中で眠気を誘うためのサポートができたらより、寝やすくなるのではなでしょうか。

そして、実は1歳以降の就寝拒否の原因として「ルーティンの問題」トドラー期のやる気グングン1・2・3歳の子育て講座で挙げられています。

1歳近いこの月齢でも十分にありえる要素だと私は考えています。
もしまだ、ルーティンが問題で拒否をしているわけじゃなくても今から見直しておくことで1歳以降のトラブル対策への種まきができます。

では1歳以降の就寝前のルーティンのポイントを挙げてみましょう。

  • 就寝準備が終わったら寝室を少し暗くする
  • 授乳は寝室で行う
  • 授乳〜歯磨き・読みきかせ終了までは20分以上かけない
  • ルーティンに一貫性をもつ

分離不安

こちらも非常に多いケースです。
分離不安に関してはまた別の記事で紹介します。

つかまり立ちをして寝付けない

寝る前にベッドでつかまり立ちをさせ、自分で横になれるように練習させてみましょう。

※寝る前なので練習中、興奮しないよう騒がずおしゃべりは最少限に

夜中に何度も起きてつかまり立ちをして眠らない

この場合、できる対策・対応は2つです。

①日中の合計睡眠時間を減らす
②つかまり立ちをして寝付けないときの対策を行う

夜通し寝ない

まずは次の6つを確認しましょう。

☑︎睡眠環境に問題はないか
寒すぎ、暑すぎなどないか、室温/湿度を確認
☑︎お昼寝上限(2時間30分)を超えていないか
(朝寝卒業ステップが進んでいる子は2時間以下まで減らす必要があるケースもあります)
☑︎お昼寝を減らすタイミングではないか
☑︎昼寝はしっかりできているか
☑︎19:00以降に就寝できているか
19:00前に深い眠りについてしまうと翌朝7:00前に起きてしまう要因に
☑︎空腹の可能性はないか
・たんぱく質を昼間に十分食べているか
・授乳量を減らしすぎていないか

これらに問題がないのに、いつも同じような時間に起きている場合は癖になっている可能性があるので、ジーナ式ではコントロールクライイング(Controlled crying)を推奨しています。

早朝覚醒

対策

まずは夜通し寝ないときと同様のことを確認しましょう。

特に「お昼寝を減らすタイミングではないか」に関しては、意外とよくあるケースで、他に問題がない場合はコレだったりします。

では、どのようにお昼寝を減らすのか。
基本の考え方は朝寝卒業ステップで問題ありません。

お子様によっては朝寝がなくなる子もいますし、朝寝15分/昼寝1時間45分になる子もいます。

対応

しかし、5~6:00に起きるような早朝覚醒の癖がついている場合は、いきなりお昼寝を減らすと疲れすぎて他の睡眠トラブルになる・問題が長期化する可能性があります。

その場合は次の方法をジーナは提案しています。

①数日間、朝寝を45分に伸ばし、それに合わせて昼寝の開始を遅らせて1時間15分ほどにする
②1のスケジュールで7:00近くまで眠ることができたら、できる限り朝寝の開始時間を遅らせて15~20分間に減らし、昼寝を1時間40~45分ほどにする

では実際にやってみるとどのようになるのでしょうか。

数日間=大体4~6日間
朝寝は起床時間にもよりますが、9:00前後開始で45分
昼寝は13:00過ぎまで体力が持てば1時間15分ほど

ですが、体力によっては朝寝・昼寝ともにもう少し多めでもうまくいくケースがありました。

朝寝は9:00前に開始で1時間
昼寝は12:30~13:00頃開始で1時間30分

一方で、上記の長さでも昼寝の開始がもっと早くなるくらいの体力ではこの調整方法はおすすめしません。

理由は、この方法はすでに体力がついていて朝寝を短くする必要があるのに早朝覚醒していることで減らせない子向けだからです。

その場合は6~9ヶ月の方法を試すしてみましょう。

さいごに

9ヶ月以降、難しいのは朝寝の開始時間と長さの調整です。
ここがうまくいけば昼も夜もトラブルなく過ごせるのではないでしょうか…と思うほどです。

しかしこの時期のトラップは、朝寝卒業ステップが進んでも後退するケースがあることです。

実際その場面になると、私は「これは疲れ、寝過ぎ?どっち?」と正直かなり迷いました。
ですので1~2日かけて片方ずつ対策を試してみました。

どちらを試すときでも大事なのは詳細を記録することです。

・起床時間
・夜間の睡眠時間
・朝寝の開始時間、寝付くまでにかかった時間、寝た長さ
・昼寝の開始時間、寝付くまでにかかった時間、寝た長さ
・夜の就寝時間、寝付くまでにかかった時間
・他にいつもと違う様子はなかったか

トラブルがあった時は必ずこれらを記録して何か法則性はないか、を探しました。

原因の検討がつかないときはとりあえず細かく記録!をおすすめします。


参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
▪️Gina Ford「The Contented Little Baby Book of Weaning 」,Ebury Digital ,2012/4/24


 

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