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【ジーナ式】我が子にあった〈睡眠〉スケジュールのつくり方

こんにちは、KANAです。2020年1月生まれの男の子をジーナ式で、いつもニコニコぐっすりベビーに育てたママです。

本記事では

ジーナ式の要である「お子様にあったスケジュール」はどう組んでいくのかについてです。

ジーナ式では、スケジュールの調整の方法は記載されています。
しかし、そこからどうお子様に合わせていけばいいか迷う保護者が多いようです。

今回は、私が相談者さんの睡眠のスケジュールを一緒に考える時に、目安にしていることや気をつけていることをまとめていきます。

「お子様に合わせた」なので、ジーナ式の本をベースに他の文献も参考にしていきます。

スケジュールの作る前に

私が相談者さんのスケジュールを組む時に、確認することは4つです。

①活動時間はどのくらいか
②通常より長く寝る必要のある子か
③午前中の授乳で振分授乳をしているか
④調整する上で外せないことはあるか

①活動時間はどのくらいか

活動時間=起き続けられる時間

引用:愛波あや「ママと赤ちゃんのぐっすり本」,講談社,2018/6/15
引用:愛波あや「ママと赤ちゃんのぐっすり本」,講談社,2018/6/15

この時間は目安であり、お子様によって個人差があります。

発達や活動量はもちろんですが、私の経験上では家庭環境でも違いがあるようです。
普段からきょうだいやおじいちゃん・おばあちゃんがいて常に刺激があるような環境であればその分、活動時間は短くなる可能性があります。


そして活動時間がどのくらいかは目安を元にしつつも、実際にお子様の様子を観察して判断することが重要です。

ねんねサインはお子様によって違いがありますが、例として反応が遅くなる・おもちゃに興味がなくなる・そわそわする・叫ぶ・目を大きく開くなどがあります。

「あくび、ぐずる、目をこする」はすでに疲れすぎているというサイン

引用:愛波あや「ママと赤ちゃんのぐっすり本」,講談社,2018/6/15

他には、「消灯・寝室を出てから寝つくまで時間がかかり結局いつも同じ時間に寝つく」もわかりやすい目安の1つです。

活動時間がなんとなくでも把握ができたら、その時間より20分前(遅くても15分前)にはおもちゃを片付けて就寝準備をスタートし、ルーティンを始めて「寝るためのサポート」ができるように動くことをおすすめします。

Question
活動時間を超えるとどうなるの?
Answer
疲れすぎてしまい寝るのが難しくなります。

Question
疲れすぎるとなんで眠れなくなるの?
Answer
コルチゾールというストレスホルモンが分泌されるため
このコルチゾールにより、交感神経を優位になり睡眠モードになりにくくなってしまうのです。

②通常より長く寝る必要のある子か

これは、ジーナ目安にしている睡眠時間と比較して長く寝る必要があるかという意味になります。

☑︎日中の活動時間が短い
☑︎夜の就寝時間いはすんなり寝つく
☑︎夜中の授乳後もすぐに眠る

これらに当てはまるお子様はジーナが設定している「お昼寝上限」よりも日中のお昼寝時間は長くする必要がありますし、長くしても問題ないはずです。

③授乳の時間・間隔は?

授乳のスケジュールは月齢目安に近いけど睡眠がどうしても…というケースが非常に多いです。
このような場合、授乳の時間にお昼寝が当たらないように睡眠の時間や長さをアレンジしてスケジュールを組みます。
他にも振分授乳をしているケースも同様です。

④調整する上で外せないことやお子様の傾向はあるか

例えば、「きょうだいがいて送迎の時間など決まった時間で予定がある」です。
低月齢であれば、その時間に朝寝や夕寝がくると抱っこ紐などでうまく時間を活用できます。

お子様の傾向の例は、朝寝で30~40分以上眠るのがいつも難しいなどです。

ポイント

❶特に午前中は活動時間に注意
❷ランチライムの昼寝は2時間キープ

❸本のスケジュールに囚われないこと

それぞれ解説して行きましょう!

❶特に午前中は活動時間に注意

午前中に疲れすぎると、(ランチタイムの)昼寝で2時間経つ前に覚醒してしまったり昼寝の寝つきに影響するためです。

❷ランチライムの昼寝は2時間キープ

ジーナ式では、ランチタイムのお昼寝は必ず1日で1番長いものになるよう推奨しています。

Question
どうしてこの時間に長いお昼寝が必要なの?
Answer
この時間に長くぐっすり眠る習慣ができると
・疲れすぎて不機嫌になるなどなく楽しい午後を過ごすことができる
・夜の就寝も落ち着いてスムーズに行えるため

Question
なぜこの時間なの?
Answer
12~14時の間は、赤ちゃんの集中力が低下する時間と重なっているため
→眠りが深くなり、より良質な睡眠が得られると言われている

❸本のスケジュールに囚われないこと

ジーナ式スケジュールっていうくらいスケジュール推しなのに⁉︎とは思いますが…

本のスケジュールは目安であって重要なのはそこからお子様に合わせて調整することです。

そして、それは「調整方法」においても同様であると私は思います。

例えば、朝寝分割です。
著書では次のような時間での調整が例として記載されています。

8:30~45 20〜30分程度の短いお昼寝
10:30~11:00 10~15分程度のお昼寝

これは3~6ヶ月目での調整方法でして挙げられていますが、3ヶ月未満でも活用できます。
この時間帯と長さに囚われず、実際の起床時間・活動時間・必要な朝寝の長さなどでアレンジができるものです。

そういう意味でスケジュールに囚われすぎず、著書にある調整方法をうまく活用することが重要です。

スケジュールを組んでみよう

例1 生後1ヶ月

①活動時間 40分
②通常より長く寝る必要がある子に当てはまる
③あり
午前中の授乳時間は4~6週目安で7時、10時、昼寝前
④長く眠るのが苦手そう

7:00 起床
7:40~8:30 1回目の朝寝(40分)
9:10~9:50 2回目の朝寝(40分)
10:30~11:00 3回目の朝寝(30分)
11:40~14:10 昼寝(2時間30分)
14:50~15:35 1回目の夕寝(45分)
16:20~17:00 2回目の夕寝(40分)
18:30 就寝
22:00~22:45 夜の最後の授乳

お昼寝合計5時間45分

ジーナ式では生後1ヶ月(4~6週目)はお昼寝合計が4時間45分を上限となっていますが、朝寝の合計が長くてもお昼寝を2時間以上できる・1日のお昼寝合計が長くても夜間/早朝授乳の後はすんなり眠りに戻れる場合は、「長く寝る必要のある子」になります。

著書の上限は気にせずお子様に合わせた上限でスケジュールを立てましょう。

例2 生後3ヶ月

①活動時間 1時間30分くらい
②通常より長く寝る必要のある子に当てはまる
③午前の振分授乳あり
④なし

※6:00に起きて再入眠しなかった

6:00 目が覚める
7:00 部屋を明るくする
7:30~8:00 1回目の朝寝(30分)
9:30~9:45 2回目の朝寝(30分)
11:30~14:30 昼寝(2時間30分)
16:30 夕寝(30分)
18:30 就寝
22:00~23:00 夜の最後の授乳

お昼寝合計 3時間30分(+前倒し30分)

早朝覚醒があり再入眠しないまま朝を迎えた日は、それに合わせてスケジュールを調整する必要があります。その一例です。

例3 生後1ヶ月半

①活動時間 60分くらい
②通常より長く寝る必要がある子に当てはまる
③午前中の振分授乳なし
④なし

7:00 起床
8:00~8:45 1回目の朝寝(45分)
9:45~10:30 2回目の朝寝(45分)
11:30~14:00 昼寝(2時間30分)
15:00~15:30 1回目の夕寝(30分)
16:30~17:00 2回目の夕寝(30分)
18:30  就寝
22:00~23:00 夜の最後の授乳
お昼寝合計 5時間(+前倒し30分)


これは早朝覚醒がなく7:00に起きる子の場合の目安として立てられるスケジュールになりますが、より詳細な行動目安を加えたスケジュール例です。

さいごに

何度も言いますが、

スケジュールはあくまでも目安であって、それ通りに必ずしなければいけないものではありません。

日々の小さなことで言えば…
「今日はリラックスタイムの間でいつもより早く眠そうだったから早めに消灯しよう」
「いつもより寝付くのに時間がかかったから,体力ついてきたのかな?」
「夜間覚醒があったからいつもより少しお昼寝合計をオーバーしてもいいかな」
「来客があったからいつもより疲れてるかも、夕寝を早めにしよう」など

お子様の様子やその日のイベントに合わせて微調整が必要です。

そして、赤ちゃんは大人が思っているよりも日々成長しています。

先週はこのスケジュールでうまくいっていたのに」とよく目にします。

私の経験上、1週間前のスケジュールは参考程度で同じでいいとは限りません。

参考程度です!それだけ赤ちゃんの成長は早いということを忘れずにスケジュールを組んでください。


参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
▪️トレイシー・ホッグ「トレイシー・ホッグの赤ちゃん語がわかる子育て大全」,ブックマン社,2006/11/25
▪️愛波あや「ママと赤ちゃんのぐっすり本」,講談社,2018/6/15


著:ホッグ,トレイシー, 著:ブラウ,メリンダ, 原名:Hogg,Tracy, 原名:Blau,Melinda, 翻訳:朝子, 槇
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