
ジーナ式で授乳がうまくいかないと感じるときは、量ではなく「飲みやすさ」が原因のこともあります。姿勢・環境・タイミングの3つの視点から、しっかり飲んでもらうための整え方を、相談人数100人以上のジーナ式ガチ勢ママが解説します。
ジーナ式を実践している中で、
「目安量は合っているはずなのに、うまく飲めない」
「途中でやめてしまう」
と感じることは少なくありません。このような場合、量を増やす前に、赤ちゃんが“飲みやすい状態”になっているかを一度、見直してみることが大切です。
本記事では、ジーナ式でしっかり飲めないと感じやすい場面について、
の3つの視点から、飲みやすさを整える考え方と、具体的な工夫をまとめていきます。
授乳量や配分を調整する前に、まずは土台となる「飲みやすさ」を一緒に整理していきましょう。
タイミング
しっかり飲んでもらうためには、授乳の「タイミング」はとても大切なポイントです。
特に、眠すぎるタイミングでの授乳は、途中でやめてしまったり、集中して飲めなかったりする原因になりやすくなります。
「お腹は空いているけれど、眠気が勝っていないか」この視点でタイミングを見直すだけでも、飲みやすさが変わることがあります。
ジーナ式では、7:00や11:00などの「しっかり飲む時間」が、起床後のタイミングに設定されています。そのため、疲れすぎて飲めない状態になりにくい、という特徴があります。
環境
授乳に集中できない様子が見られる場合は、「静かで落ち着いた環境」を意識して整えてみましょう。
例えば、
- 授乳前に刺激を与えすぎない
- 授乳する人以外は部屋に入らない
- テレビや動画などは控える
- おもちゃを視界に入れない
といった工夫です。
すべてを完璧にする必要はありませんが、できるところから取り入れてみてください。
それでもしっかり飲めない場合
タイミングや環境を整えても、それでもしっかり飲めず、嫌がる様子が見られることもあります。
手足をばたつかせて落ち着かない場合
手足をばたつかせて落ち着かない様子がある時は、柔らかいシーツなどでやさしく包み込み、体を安定させてあげる方法もあります。
泣いている状態のまま無理に咥えさせない
泣いている状態のママ無理に咥えさせようとすると、逆に飲みにくくなることがあります。
一度、気持ちを落ち着かせてから授乳をはじめましょう。
・授乳姿勢で抱っこをし、優しくトントン
・おしゃぶりを活用して気持ちの切り替えをサポートする
「落ち着いてから飲む」を意識するだけでも、
飲みやすさが変わることがあります。
授乳方法
母乳育児の場合
母乳育児の場合は、母乳が作られる仕組みを知っておくと、「なぜこの状況が起きているのか」が理解しやすくなることがあります。
しっかり飲んでもらうための基本は、片胸ずつ、できるだけ「後乳」まで飲み切ってもらうことです。
前乳だけで終わってしまうと、満足感が続きにくくなることもあるため、様子を見ながら飲み切りを意識してみましょう。
ミルク育児の場合
ミルク育児の場合も、大切なのは、赤ちゃんが飲みやすい状態を整えることです。
哺乳瓶の角度と姿勢を見直す
哺乳瓶の角度と姿勢で意識したいことは、赤ちゃんが空気を吸い込みすぎないようにすることです。

途中で一度、休憩を入れる
ミルク育児では途中で一度、休憩を入れることも大切です。
一気に飲ませようとせず、ほとんど飲みおわったタイミングで、一度ゲップし10〜15分ほど休憩を挟んでみましょう。
そうすることで最後まで飲みやすくなることがあります。
ただし、授乳中に何度も中断してゲップや休憩を繰り返すと、赤ちゃんがイライラして泣き始め、しっかり飲むことが難しくなってしまうことがあります。
休憩は「必要なタイミングで一度」を目安にしましょう。
また、この方法は、ゲップが出にくく、飲み終わったあとに苦しそうな様子がある場合にも有効です。
その場合の目安は1/2〜3/4ほど飲みおわったタイミングがおすすめです。
ニップルのサイズを見直す
ミルク育児では、ニップル(乳首)のサイズや流量が赤ちゃんに合っているかどうかも重要です。
サイズが合っていないと、
✔︎飲むのに時間がかかりすぎる
✔︎途中で疲れてやめてしまう
✔︎逆に流れが早すぎてむせてしまう
といったことが起こりやすくなります。
ニップルのサイズは、月齢の目安だけで判断せず、実際の飲み方を見ながら調整してみましょう。
飲み始めから終わりまで、時間が早過ぎる/かかりすぎていないか、ひとつの目安になります。
▶ 授乳に時間がかかるときのニップルサイズの目安(ピジョン公式)
また、少食で飲みが悪いタイプの子の中には、哺乳びんの形状によって飲みやすさが変わるケースもあります。
実際に相談を受けた中で、bettaのスリムタイプの哺乳びんが合ったという例がいくつかありました。
理由として考えられるのは、
・口を大きく開けなくても咥えやすい
・吸う力が弱めでも、口の中で安定しやすい
・「たくさん飲まなきゃ」という負担が少ない
・哺乳瓶の角度が他社と違う
といった点です。
もちろん、すべての赤ちゃんに合うわけではありませんが、少食で飲み進みが悪い場合には、哺乳びんの形状を見直すひとつの視点として考えてみてもよいかもしれません。
さいごに
しっかり飲んでもらうためには、「量」に囚われず、赤ちゃんが飲みやすい状態を整えてあげることが大切です。
タイミングや環境、授乳方法を少し見直すだけで、飲み方が変わるケースも少なくありません。
授乳は毎日続くものだからこそ…この記事が今、授乳で悩まれている方のヒントになれば嬉しいです。

▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
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