本記事では
本記事では、ジーナ式が今まで順調でも9ヶ月~1歳半で睡眠トラブルの原因として多くのママを悩ませる「朝寝卒業」についてです。
ジーナっ子の朝寝の泣くし方は?
朝寝なかなかしないから卒業してもいい?
朝寝なくしたら昼寝が荒れたんだけど?
そんな疑問をまるっと解決すべく!より詳しく、そして息子の事例を混ぜつつまとめていきます。
朝寝卒業はなぜ難しい?
まず、なぜ多くのジーナ式ママが9ヶ月以降、朝寝の調整に悩まされるのでしょうか。
多くの相談DMの中で見えてきたその理由には4つ!
①朝寝卒業時期に半年〜それ以上の個人差がある
②発達・運動量で変化する
③調整方針で迷子になりがち
④他の睡眠トラブルにより調整難易度UP
①朝寝卒業時期に半年〜それ以上の個人差がある
体力があり早い子では1歳前に卒業し、1歳、1歳半で卒業…と個人差が半年以上あります。
情報過多な現代…我が子の卒業時期の見極めも惑わされる原因の1つかと思います。
ここで1つ、私の経験上では1歳半頃前後かどうかが目安材料になっています。
②発達・運動量で変化する
卒業できそう?
卒業ステップが進んだ!
そう思っても、発達や運動量により振り出しに戻ることがあります。
【よくある例】
- 歩き始めた
- 喋るようになった
- すごく動くようになった
- 習い事や外出で過ごし方に変化があった
実は、このトラップに引っかかった1人です
③調整方針で迷子になりがち
疲れているのか、寝過ぎなのか、他に何か原因があるのか…
考えるだけでは、答えがわからないので調整方針で迷子になりやすいのが本音です。
④他の睡眠トラブルにより調整難易度UP
朝寝の調整がうまくいかなかったことで、昼寝や夜間/早朝に影響が出ることがあります。
その結果、7:00まで寝ていた時と前提条件が異なるので、それに合わせて調整を考え直す必要があるためです。
朝寝卒業ステップの必要性
9ヶ月以降、個人差はかなりありますが朝寝卒業へと少しずつ向かい始めます。
もし朝寝卒業ステップがなく、朝寝をいきなりなくすと次のようなことが予想されます。
●昼寝をかなり早めなければならなくなる
→必然的に昼寝の終了時間も14:00以前と早くなる
→19:00には疲れきってしまう
→夜間/早朝覚醒などの睡眠トラブル
●昼寝開始前に疲れ、昼寝がしっかりできなくなる
→19:00には疲れきってしまう
→夜間/早朝覚醒などの睡眠トラブル
このような悪循環になり早朝覚醒が癖となると、本来減らす/なくせるはずだった朝寝を一度増やして昼寝をしっかりさせる必要があります。
朝寝卒業ステップのやり方
著書の通りのやり方
⑴朝寝の開始時間を9:30から9:45、10:00と徐々に遅らせる
⑵このくらいの時間まで機嫌よく起きていられるようになったら、朝寝を15分間程まで徐々に減らす
⑶昼寝の開始時間を12:30から徐々に12:45に遅らせ、2時間以内の長さにする
⑷朝寝を10:00から11:00まで徐々に遅らせ、長さは5~10分間に減らす
⑸昼寝が12:45~13:00まで機嫌よく持つようになったら朝寝卒業!
ここからは実際にやってみて・多くのケースを見てきた上で解説・付け足しをします!
⑴⑵の解説
⑴の段階で15分くらいまで減っている子もいるかもしれません。
その場合は、その長さのまま⑴を行いましょう。
もしそれで疲れて昼寝に異変があれば、朝寝の開始時間はキープして朝寝を少し伸ばしてみることをおすすめします。
Question
徐々に遅らせるの「徐々に」は具体的にどのくらい?
Answer
これまで通り基本は「数日おきに2~3分ずつ」でいいかと思います。
すでに昼寝でのトラブルや朝の早起きなどがあれば3~4日おきに5分をおすすめします。
⑷の解説
60分も遅らせるので焦らず、けれども確実に徐々に遅らせましょう。
いきなりガッツリと遅らせるのは疲れすぎ→昼寝トラブルにつながるのでNGです。
⑸の解説
ここでの目安は、13:00まで余裕で持つ!くらいでないと朝寝をなくすのは難しいです。
昼寝が12:45まで遅らせられた=朝寝卒業ではないということです。
ここまで遅らせてこの状態を維持し、しばらくしてまた体力がついてこのスケジュールでは早朝覚醒するなどトラブルがあった時に卒業がそろそろ…となります。
付け加えたいポイント
KANAが付け加えたいポイントは2点!
⑹昼寝が13:00頃開始になったら昼寝の長さを徐々に減らして1時間~1時間半くらいまで減らす
⑺再び体力がついて、早朝覚醒や夜の寝つきが悪くなったら朝寝卒業!
⑹⑺が必要な理由
実際に⑸の段階で卒業を一時的にした時に「今じゃない」と感じ結局すぐに朝寝を復活させた経験があり⑹⑺を踏んで最終的にスムーズに卒業できたこと、相談者の方々も⑸ではトラブルがあったけど、⑹⑺までやったら昼寝なしにできたからです。
そしてトドラー期のやる気グングン1・2・3歳の子育て講座では、18~24ヶ月の朝寝の卒業の目安として、朝寝10~15分/昼寝1時間前後になったら朝寝をなくすよう書かれています。
経験とトドラーでの記載を踏まえて⑹⑺を私は付け加えてポイントとします。
初版では
しかし、初版には改訂版のような朝寝卒業に向けて段階を踏むような手順はありません。
朝方目を覚ますようになったらお昼寝の合計を減らすために次のような方法が記載されています。
①午前中のお昼寝を10~15分まで減らす
②これでも昼寝が1.5時間になる場合は朝寝を一気にやめる
③朝寝をなくして12:30まで体力がもたなければ少し昼食の時間を早める
改訂版と比べると難しい調整がなく朝寝がなくなります。
しかし、改訂版では「ここが大切」の項目で付け足されています。
Question
なぜ改訂版でわざわざ付け足されたの?
Answer
その理由は、次のような「疲れ」によるトラブルが多発したからではないかと私は考えます。
・朝寝をやめたのに昼寝が2時間眠れなかった
・朝寝をやめて2時間昼寝しているのに早朝覚醒する
・昼食時、機嫌が悪くてそれどころではない
これらの結果から朝寝をいきなり無くすのではなく、体力に合わせて朝寝を遅らせて短くして起きている時間を伸ばしてい黄、更に昼寝まで長く起きていられるように体を慣らしていくような手順が考えられたのではないでしょうか。
実際にやってみて
まず生後8ヶ月の終わりの時=スタート段階の睡眠状況・スケジュールは
8:00 起床
10:30~10:40 朝寝10分
13:10~15:30 昼寝2時間20分
20:00 就寝
※当時は1時間遅れのスケジュール
・7ヶ月頃から朝寝が30分や25分など特定と時間を超えると昼寝を1.5時間で起きてしまうため、朝寝を遅らせるより先に朝寝が短くなった
・夕寝卒業して間もなかったため、昼寝は長め
・ラスミ卒業済み
・早朝覚醒や夜間覚醒は基本的になし
生後9ヶ月からの朝寝の変化です。
スタートの時点で朝寝が短くなっていたので次のような計画で進めました。
①朝寝を11:00(7:00起床の場合は10:00)まで遅らせる
②昼寝を13:30(7:00起床の場合は12:30)まで遅らせる
③朝寝を12:00近くまで遅らせる
それに伴い朝寝を数分減らす
④昼寝を13:45(7:00起床の場合は12:45)まで遅らせる
⑤朝寝卒業
そして気をつけていたこと3つです。
✔︎多くても基本は5分単位
✔︎単発で早起きした日は朝寝を早める
✔︎2~3日同じトラブルがあれば何か対策する
10月19日(生後9ヶ月)から12月6日(生後10ヶ月後半)の約2ヶ月かけてステップ⑷⑸まで進めました。
そして朝寝をなくしてみよう!と挑戦したのですが…
結局、2週間経つ前に朝寝を復活させました。
きっかけは軽い体調不良。
この時は、いつでも朝寝をなくせる状態で朝寝を行いました。
その状態のまま約1ヶ月、もう一度朝寝をなくしてみました(1月10日~1月15日)
しかし、朝寝があった時の方が朝ぐっすり寝ている…
この頃に1歳を迎えたのですが、ここから最終的に完全に朝寝を卒業するまで半年以上かかりました。
歩き始めた1歳0ヶ月の終わりで、疲れすくなったのを感じ一気に朝寝をスケジュール目安通りまで戻し、長さも最大25分まで増えました。
そこからまた2ヶ月ほどかけて卒業ステップを進め、8:00(7:00起床の場合は7:00)まで寝たら朝寝なしがにできるようになりました。
1歳をすぎて運動量や活動内容で起床時間も30分の誤差は普通になり、その日の起床時間に合わせて朝寝の開始時間と長さを微調整していました。
8:00起床なら朝寝なしから始まり、7:45、7:30、7:00と徐々に朝寝なしにできる起床時間が早くなり完全に卒業したのは1歳8ヶ月でした。
※1歳7ヶ月最終週から7:00スタートに変更
完全に卒業する頃には、早めに起きた日と起こすまで寝ていた日とでは昼寝の必要な長さも30分違うほど体力がつきました。
さいごに
朝寝卒業ステップ(とInstagramで当時から勝手に名付けていますが)だけで1つの記事になるほど、この時期はトラブルが多いものです。
その理由の1つに「体力の個人差」が私はあると思います。
同じ月齢の子が今どのくらい・何時から朝寝をしているかを参考に我が子も同じようにしても体力に個人差がかなりある時期なので同じように上手くいくとは限りません。
朝寝卒業ステップは、徐々に遅らせて調整していくことでお子様の体力がいまどのくらいあるのか、迷子にならないためにもあるのではないかとも思います。
参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31