こんにちは、KANAです。2020年1月生まれの男の子をジーナ式で、いつもニコニコぐっすりベビーに育てたママです。
本記事では
本記事ではこれまでの実践編の記事同様、実際にやってみて・相談を受けてきた経験を元にポイントについてまとめていきます。
※ネットなどで簡単に検索して出てくるスケジュールでは不十分です!必ず本を読みましょう。
睡眠のポイント
①お昼寝上限 2時間~2時間30分
上限分しっかりお昼寝が必要な子の場合、朝寝30分・昼寝2時間が目安になります。
しかし、これまで同様
お昼寝上限は目安です。
9~12ヶ月になると今まで以上に目安よりも短くする必要がある子が増えてきます。
Question
目安より短くなる子は、どんな子?
Answer
朝寝卒業ステップが進んでいる子
朝寝がなくなる直前の子であれば朝寝10分・昼寝1時間15分(合計1時間半前後)まで減る子もいます。
ここまで減らなくても1時間45分など目安よりわずかに少なめが丁度いい子など様々なケースがあります。
②朝寝開始時間によっては長さ調整
朝寝の開始が遅くなったら朝寝の長さを調整しましょう。
10時30分よりかなり遅くなってしまった場合は、ランチタイムのお昼寝の寝つきが悪くならないように、10~15分以上寝かせないように
【快眠講座】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座
第6章 ジーナ式スケジュール・実践編
では、この「かなり」とはどのくらいなのでしょうか。
私の経験上ですが、目安として10:45前後では15分以下にすることをおすすめします。
Question
何分くらいがいいか目安はある?
Answer
目安として「昼寝がしっかりできる分の長さ」です。
6ヶ月以降、朝寝の長さが昼寝に影響することを多くの人が体験するでしょう。
これは朝寝卒業にも続きますが、ジーナ式では9ヶ月以降の朝寝の長さは「昼寝がしっかりできる長さ」に調整が基本になります。
同じ月齢でも体力や活動量によって、30分と長めな子もいれば、10分と短めな子もいるのでお子様の様子を見て調整しましょう。
③昼寝開始時間によっては長さ調整
昼寝の開始が13:00近くまでになったら昼寝の長さを調整しましょう。
13:00近くになった場合は、1時間45分後には起こしましょう。
Question
どうして短くする必要があるの?
Answer
19:00の就寝でスムーズに眠れなくなってしまうため
④朝寝卒業の手順をスルーしない
ここでは朝寝卒業の手順をInstagramでの投稿と合わせて「朝寝卒業ステップ」と呼びます。
朝寝卒業ステップの必要性
9ヶ月以降、個人差はかなりありますが朝寝卒業へと少しずつ向かい始めます。
しかし朝寝をいきなりなくすと、次のようなことが予想されます
●昼寝をかなり早めなければならなくなる
→必然的に昼寝の終了時間も14:00以前と早くなる
→19:00には疲れきってしまう
→夜間/早朝覚醒などの睡眠トラブル
●昼寝開始前に疲れ、昼寝がしっかりできなくなる
→19:00には疲れきってしまう
→夜間/早朝覚醒などの睡眠トラブル
このような悪循環になり早朝覚醒が癖となると、本来減らす/なくせるはずだった朝寝を一度増やして昼寝をしっかりさせる必要があります。
朝寝卒業ステップのやり方
まずは著書のとおりのやり方です。
⑴朝寝の開始時間を9:30から徐々に9:45、10:00と遅らせる
⑵このくらいの時間まで機嫌よく起きていられるようになったら、朝寝を徐々に15分程まで減らす
⑶昼寝の開始時間を12:30から徐々に12:45に遅らせ、2時間以内の長さにする
⑷朝寝を10:00から徐々に11:00まで遅らせ、長さは5~10分に減らす
⑸昼寝が12:45~13:00まで機嫌よく持つようになったら朝寝卒業!
ここからは実際にやってみて・多くのケースを見てきた上で解説・付け足しをします!
まず⑴⑵ですが、⑴の段階で15分くらいまで減っている子もいるかもしれません。
その場合は、その長さのまま⑴を行いましょう。
もしそれで疲れて昼寝に異変があれば、朝寝の開始時間はキープして朝寝を少し伸ばしてみることをおすすめします。
⑷は60分も遅らせるので焦らず、けれども確実に徐々に遅らせましょう。
いきなりガッツリと遅らせるのは疲れすぎ→昼寝トラブルにつながるのでNGです。
⑸まず13:00まで余裕で持つ!くらいでないと朝寝をなくすのは難しいです。
そして私が付け加えたい⑹⑺です。
⑹昼寝が13:00頃開始になったら昼寝の長さを徐々に減らして1時間~1時間半くらいまで減らす
この時トラブルがないことが前提
⑺早朝覚醒や夜の寝つきが悪くなったら朝寝卒業!
⑹⑺が必要な理由は、実際に⑸の段階で卒業を一時的にした時に「今じゃない」と感じ結局すぐに朝寝を復活させた経験があり⑹⑺を踏んで最終的にスムーズに卒業できたこと、相談者の方々も⑸ではトラブルがあったけど、⑹⑺までやったら昼寝なしにできたからです。
そしてトドラー期のやる気グングン1・2・3歳の子育て講座では、18~24ヶ月の朝寝の卒業の目安として、朝寝10~15分/昼寝1時間前後になったら朝寝をなくすよう書かれています。
経験とトドラーでの記載を踏まえて⑹⑺を私は付け加えてポイントとします。
⑤8:00近くに起床は朝寝なし
もし7:00の時点でぐっすりでそのまま起こさず8:00近くまで寝ていた場合は、次のようなスケジュールが提案されています。
朝寝 なし
昼食 11:30前後
昼寝 12:15
体力がどのくらいある子なのか…にもよりますが、朝寝卒業ステップがある程度進んでいる場合は問題なくこの方法でできると思います。
この方法を試そうとしてよくあるハプニングは、
7:30くらいに起きた!
ではないでしょうか…
この場合は、私は次のような調整パターンで行っていました。
⑴その日は丸1日30分遅れのスケジュールに変更
⑵朝寝を普段より遅らせ短くして、お昼寝から通常のスケジュール
授乳・離乳食のポイント
①授乳量の目安
月齢で具体的に記載されているのは、10ヶ月と12ヶ月で
●10ヶ月
1日の必要量 最低500ml
●12ヶ月
1日の必要量 最低350ml~最大600ml
どちらも目安ですので、元々少食な子ではもう少し少なくなる子もいます。
ただこの目安があることで、「離乳食と授乳量のバランス」を見直すきっかけにはなると思います。
②7:00
●授乳量はほぼフル量をキープ!
合計180~240ml
飲む分:120~150ml
食事で使用する分:60~90ml
と想定されています。
食事にミルクを使わない場合は、飲む分で180ml用意して1日の量を維持するのもいいでしょう。
●飲ませ方
食前にほとんど飲み、離乳食を食べ最後に残りを飲むやり方をジーナ式では推奨しています。
Question
なぜ食前にほとんど飲む必要があるの?
Answer
1日の必要な授乳量を維持するためには、1歳以降も牛乳として続く7:00と18:30がポイントになる
先に離乳食を飲み、お腹いっぱいになってしまい7:00の量が減ると必要量の維持が困難になるため、先にほとんど飲むことを推奨
③14:30の授乳卒業の目安
この時間をまず減らす目安は、18:30の飲みが悪くなったらです。
9ヶ月以降、離乳食が進み昼・夕食の量が増えるとこの時間を減らさないと18:30ではお腹が空かず飲みが悪くなると想定されているためです。
授乳を卒業した場合は、この時間はおやつとなります。
④18:30は原則フル量キープ
目安は210~240mlです。
※哺乳瓶を卒業してこの時間でマグなどを使うようになると、180mlまで減る場合がありますが朝まで眠っているのであれば問題ありません。
なぜこの量を維持する必要があるのかは ☞こちら
⑤哺乳瓶卒業
1歳までには哺乳瓶を卒業することを目標として掲げています。
そのため、ジーナ式では6~7ヶ月頃から哺乳瓶以外のアイテムで飲み物を飲む練習を始めるよう推奨されています。
練習・習得する順番は
⑴昼食時に練習
⑵14:30または7:00の授乳
⑶18:30の授乳
時期の目安は、⑴6~7ヶ月頃開始 ⑵9ヶ月には達成 ⑶1歳までには達成 です。
ですが、口腔内の発達は他の発達同様に個人差があるので必ずこの時期までには!となる必要もないと思います。心配であれば、かかりつけの小児歯科医と相談することをおすすめします。
⑥スプーンの練習
赤ちゃん用と食べさせる用のスプーンと2つ用意しましょう。
①赤ちゃんがスプーンを口に入れようとする
②そのときにもう1つのスプーンで食べ物を口に入れてあげる
このようなやり方が記載されています。
12ヶ月頃になったら
自分で食べ物を少しでもすくって自分の口に運ぶことができるようになる子もいます。
ポイントは、すくいやすいように平たいお皿よりもお椀を使うことです。
⑦食事の出し方
離乳初期〜中期はよく食べていた子でも後期以降、嫌がる・食べないなどよくあるトラブルです。
食事の出し方のポイントをいくつかジーナは挙げているのでみてみましょう!
- 毎日様々なものを用意
食べ物の色や質感に興味を持つため - できるだけ魅力的で興味深い形状で用意
色や質感に惹きつけられるため - お皿に山盛りにしない
食べる気をなくす、食べ物を投げ落とし遊ぶ原因になるため - 少量をお皿に乗せて出し、食べ終えたらおかわり
さいごに
生後9ヶ月以降、個人差はありますが朝寝卒業ステップが始まります。
実は…初版には、改訂版のような朝寝卒業に向けて段階を踏むような手順はありません。
初版では朝方目を覚ますようになったらお昼寝の合計を減らすために次のような方法が記載されています。
①午前中のお昼寝を10~15分まで減らす
②これでも昼寝が1.5時間になる場合は朝寝を一気にやめる
③朝寝をなくして12:30まで体力がもたなければ少し昼食の時間を早める
改訂版と比べると難しい調整がなく朝寝がなくなります。
しかし、改訂版ではわざわざ「ここが大切」の項目で付け足されています。
その理由は、「朝寝をやめたのに昼寝が2時間眠れなかった」「朝寝をやめて2時間昼寝しているのに早朝覚醒する」「昼食時、機嫌が悪くてそれどころではない」などのトラブルが多くあったのではないかと私は考えます。
どれも「疲れ」からくるトラブルだと容易に考えられますが、やめたことで疲れすぎてトラブルになくほどなら、まだ朝寝を完全に無くすべきではなくその対策として考えられたのが朝寝卒業のための手順だったのではないでしょうか。
逆に、もし朝寝卒業ステップが難しくて出来ない!めんどくさい!であれば初版の方法で朝寝をなくすのも選択肢の1つだと思います。
その時は、さきほど挙げたようなトラブルがもしあれば「疲れているのね」と対応できればそれは、アレンジ成功となると思います。
参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️ジーナ・フォード「トドラー期のやる気グングン1・2・3歳の子育て講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
▪️Gina Ford「The Contented Little Baby Book of Weaning 」,Ebury Digital ,2012/4/24