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【ジーナ式】生後6~9ヶ月 よくある睡眠トラブル

こんにちは、KANAです。2020年1月生まれの男の子をジーナ式で、いつもニコニコぐっすりベビーに育てたママです。

本記事では

本記事ではこれまでの実践編の記事同様、実際にやってみて・相談を受けてきた経験を元によくある睡眠トラブルとその対応・対策についてまとめていきます。

※ネットなどで簡単に検索して出てくるスケジュールでは不十分です!必ず本を読みましょう。

よくある睡眠トラブル

昼寝で起きる

まずは以下の3点を確認

☑︎空腹ではないか
☑︎朝寝は長くないか
☑︎疲れすぎていないか

空腹ではないか

6~9ヶ月でよくある原因で特にジーナ式の離乳食以外で離乳食を進めている場合です。昼食時の食前の授乳を卒業している場合は、食後の授乳の量を増やしてみましょう。
日本の離乳食のステップで進めていると、3回食になるまでは食後に100ml前後必要な子が多いようです。

朝寝は長くないか

7時と12時の間に30分以上寝ていないかです。

もしまだ朝寝が9:30開始になっていない場合は、9:30を目指して後ろ倒ししてみてください。朝寝を短くしなくても昼寝が伸びること場合があります。

すでに9:30以降の朝寝開始になっている子は30分よりもっと短くする必要がある子もいます。

午前中のお昼寝を15~20分まで減らす必要がある子もいます

【快眠講座】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座
第5章 赤ちゃんのスケジュールを整えるには

ちなみに息子は、低月齢の頃は「長く寝る必要のある子」でしたが、6ヶ月にはスケジュール通りになり7ヶ月で朝寝20分、9ヶ月で10分まで減りました。

疲れすぎていないか

これまで同様、疲れすぎは昼寝での覚醒の一因になるので要注意です。

夜間覚醒

次の5つをまず確認しましょう。

☑︎お昼寝上限(2時間30~45分)は超えていないか
☑︎ランチタイムの昼寝はしっかりできているか
☑︎睡眠環境(完全遮光・室温湿度)に問題はないか
☑︎空腹の可能性はないか
☑︎19:00に一気に深い眠りに入っていないか

今までより注意すべき項目は下2つの

空腹の可能性、19:00に一気に深い眠りに入っていないか

です。

●空腹の可能性

特に日本の離乳食の進め方としている場合は空腹が原因になりやすいです。

空腹起きとして目安にしたい食事摂取基準は「エネルギー量」と「たんぱく質」です。

エネルギー・栄養素男子女子
エネルギ(Kcal/日)650600
たんぱく質(g/日)1515
生後6~8ヶ月 乳幼児の食事摂取基準 厚生労働省より

では、生後8ヶ月の離乳食の厚労省の目安を元に1食のメニューを考えてみましょう。

全粥 80g、野菜 30g、魚 15g

これの栄養素をざっくりゆるーく計算してみましょう!
(ゆるくなので野菜は0カロリー、たんぱく質0としちゃいます)

エネルギー量たんぱく質量
全粥52kcal0.88g
魚(例:しらす そのまま素材質量15g)14kcal2.6g

これを昼と夕方2回食とした場合、離乳食から摂取できるのは

104kcal、たんぱく質量 5.2g!

1日に必要な量を振り返ってみましょう。男の子の場合は650kcal、たんぱく質15gです。
そうなると授乳で摂取するのは 546kcal、たんぱく質9.8g となります。

これを実際のミルク量に換算しましょう。

546kcal=ミルク約815ml
たんぱく質9.8g=ミルク約650ml

たんぱく質に関しては、しらす素材量で15gで計算しています。
とろみをつけたりした出来上がり量15gではもっとたんぱく質量は低くなるでしょう。

これだけの授乳量を維持できていますか?ということです。

●19:00に一気に深い眠りに入っていないか

夕寝を卒業した後、これは「疲れすぎていないか」の目安の1つになります。
もし一気に深い眠りに入っている、もしくは19:00前に寝落ちしているなどの様子があれば、夕寝を10分程足したりして対策しましょう。

しかし、この月齢になると夕寝を寝かそうとしても寝ない子もいます。
その場合は私は「暗闇休憩」をおすすめします。

暗闇休憩とは
私が名称したもので、夕寝をしていた時間に「暗い寝室で休憩する時間」のことです。

元々「トドラー期のやる気グングン1・2・3歳の子育て講座」の「リラックスタイム」からヒントをえたものです。

・寝なくても休憩をする
・おもちゃや光など刺激をなくして興奮を抑える

このような目的です。

夕寝を元々していた時間を0分にした時、昼寝から夜の就寝まで起きている時間は今までより倍以上になり、やはり興奮・疲れやすくなり睡眠トラブルになることも多いです。

そのための一時休憩として息子に取り入れ、名付けて発信したのがきっかけで「ジーナ式 暗闇休憩」が広まりました。

Question
暗闇でベッドに1人いると泣いてしまう!どうしたらいい?
Answer
無理に1人にさせる必要はないと思います。

効果があったという例では
「暗くした寝室で、抱っこで15分ほど休憩をさせる」というのもあります。

泣いて興奮してしまっては、元も子もないのでお子様が休憩できる方法でいいかと思います。

早朝覚醒

まず以下の7つを確認しましょう。

☑︎お昼寝上限(2時間30~45分)は超えていないか
☑︎朝寝は9:30、昼寝は12:30開始になっているか
☑︎ランチタイムの昼寝はしっかりできているか
☑︎睡眠環境(完全遮光・室温湿度)に問題はないか
☑︎空腹の可能性はないか
☑︎19:00以降の就寝になっているか
☑︎19:00に一気に深い眠りに入っていないか

夜間覚醒と違う点は、「朝寝は9:30、昼寝は12:30開始になっているか」「19:00以降の就寝になっているか」の2つです。 

●朝寝は9:30、昼寝は12:30開始になっているか

これは早朝/夜間覚醒をしていない場合、この時間の開始にできているかということです。

Question
なんで朝寝を9:30にする必要があるの?
Answer
9:30でないと昼寝を12:30開始にすることが困難になるため
9:30以前になると、
・12:30までには疲れすぎてしまう
・疲れ対策で朝寝を長くすると、昼寝で起きてしまうorお昼寝合計が長くなり夜の睡眠に影響する可能性がある

Question
なんで昼寝を12:30にする必要があるの?
Answer
夕寝がなくなるこの時期に12:30以前の開始になっていると
2時間寝た場合は14:30より前の起床となり、夜の就寝まで長くなる→疲れで夜の睡眠に影響
または、夕寝を卒業できずお昼寝合計が長くなり夜の睡眠に影響するため

どちらにしても「長く寝る必要がある子」はこれの例外になるのでご注意ください。

また、夜間/早朝覚醒している状態で無理にこの時間に朝寝、昼寝を開始しようとするのは疲れ過ぎにより睡眠トラブルが悪化するリスクがあります。

まずは早朝覚醒時の調整方法を参考に、7:00近くまでぐっすり眠れるようになったら朝寝、昼寝の調整を行いましょう。

●19:00以降の就寝になっているか

19:00より早く寝ている場合、22:00を卒業している子が多いこの月齢では7:00まで寝てもらおうとすると12時間以上となります。

この月齢で12時間以上ぶっ通しで寝れる子がそもそもなかなかいません。

もし疲れを心配して19:00より前、例えば18:30に寝かせたとすると…
考え方としては「その分朝早く起きる」と思っておきましょう。

Question
疲れ対策で19:00より前に寝かせるのはダメなの?
Answer
決してダメではない!
ただ、それを毎日のスケジュールにするのはおすすめしない
理由は6:30〜18:30のスケジュールに単純に前倒しになるため

そのため、数日おきに寝る時間を遅らせて19:00就寝になるように慣らしていくことがおすすめ

※1日だけのイレギュラーな対応であればスケジュールが前倒しになる可能性も低いので気にする必要はないと思います

早朝覚醒時の調整方法

●方法1(授乳をする)

⑴数日間、7:00までぐっすり眠れる分だけ授乳をして寝かしつける
 7:00の授乳では早朝に飲ませた分を差し引いて飲ませ、朝食にする
(時間によってはこの方法のがいい場合もあります)

⑵少しづつ早朝覚醒のときの授乳量を減らして、無くしていく

⑶7:00まで眠るようになったら朝寝・昼寝の時間をしっかりと調整する

●方法2(日中のスケジュールで調整)

⑴起きた時間に合わせて本来の9:30より前に朝寝を前倒し、20〜30分しっかり寝かせる

⑵昼寝を12:30開始で2時間で通常のスケジュールに戻す

※この方法ができるのは、7:00の起床時では朝寝が9:30開始でもっと短い時間の子です。

●方法3(朝寝分割でスケジュール調整)

⑴起きた時間に合わせて朝寝を分割する
 例:6:00起床、8:00朝寝(10分)、10:10朝寝(10分)、12:20昼寝

⑵その分、昼寝が13:00近くなる可能性がある

※この方法ができるのは、活動時間が2時間ちょっとで朝寝を元々20~30分ほど必要な子です。

さいごに

今回は、睡眠・授乳・離乳食と全てまとめると非常に長くなりそうだったので、睡眠トラブルについてのみの記事となりました。

トラブルが起きた時の基本の振り返り「環境」「空腹」「疲れ」はこれまで同様ですが、以前よりも少しづつ複雑になってきます。そして調整の仕方も朝寝が短い・夕寝がない分難しくなってくるのが6ヶ月以降です。


参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
▪️Gina Ford「The Contented Little Baby Book of Weaning 」,Ebury Digital ,2012/4/24


 

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