こんにちは、KANAです。2020年1月生まれの男の子をジーナ式で、いつもニコニコぐっすりベビーに育てたママです。
本記事では
本記事ではこれまでの実践編の記事同様、実際にやってみて・相談を受けてきた経験を元によくあるトラブルについてまとめていきます。
※ネットなどで簡単に検索して出てくるスケジュールでは不十分です!必ず本を読みましょう。
よくある睡眠トラブル
朝寝で起きる
朝寝が30分以上必要なのに20,30分で起きてしまう場合は疲れすぎ、または長く寝ることが難しい(そういう時期)なので低月齢同様の対策をしましょう。
●方法1 朝寝分割
【朝寝分割の基本的なやり方】
①8:30〜8:45の間に1回目の朝寝開始(20〜30分間)
②10:30〜11:00の間に2回目の朝寝開始(10〜15分間)
③昼寝以降は通常スケジュール
例 (活動時間1時間30分)
7:00 起床
8:30 朝寝(1回目) 20分間
8:50 起床
10:50 朝寝(2回目) 20分間
11:10 起床
12:30 昼寝
朝寝分割は教科書通りでなくても活用できます。
例 (活動時間1時間30分)
6:30 起床
8:00 朝寝(1回目) 30分間
8:30 起床
10:00 朝寝(2回目) 15分間
10:15 起床
11:45 昼寝
6:00 起床
7:30 朝寝(1回目) 15分間
7:45 起床
9:15 朝寝(2回目) 15分間
9:30 起床
11:00 朝寝(3回目) 15分間
11:15 起床
12:30〜45 昼寝
このように早朝覚醒した日でも使えます。
※朝寝分割だと、起きたあとも次の睡眠までずっと不機嫌になるようなタイプの子もいるのでその場合は夕寝分割や長い朝寝で対応する必要があります。
●方法2 夕寝分割、夕寝をする
夕寝をまだしている、夕寝の長さが十分にある場合や朝寝分割が合わない子のみに推奨します。
昼寝の開始を11:15頃まで前倒して夕寝で調整する方法です。
昼寝で起きる
まずは以下の3点を確認
☑︎空腹ではないか
☑︎疲れすぎていないか
☑︎朝寝は長くないか
空腹ではないか
4〜6ヶ月の場合、1回240ml(個人差あり)と記載されています。
1回で240ml飲めない場合は、11:00の授乳を10:30に早めて、昼寝前にもう一度しっかり授乳をしましょう。
疲れすぎていないか
4〜6ヶ月でもまだまだ月齢目安のスケジュールより体力の少ない子や長く寝る必要のある子は多いです。
活動時間にあったスケジュールになっているか確認をし、朝寝分割を活用しましょう。
朝寝は長くないか
4ヶ月以降は朝寝の長さが昼寝に影響しやすくなってきます。
朝寝の開始時間を少しずつ遅らせて寝る時間を最終的に10〜15分短くします。
朝寝を45分以上している場合は、上限にまず抑えましょう。
疲れと(朝寝の)寝過ぎは逆の原因に見えますが、両方が原因なこともよくあります。
【例】
早朝覚醒をしているために、朝寝を長くして調整するも昼寝で起きてしまう
6:00 起床
8:30 朝寝開始
9:30 朝寝終了(60分間)
12:00 昼寝開始
このようなケースで私が注目することは2つ
・活動時間内に昼寝に入ることができているか→⑵疲れすぎて
・朝寝は何分しているか→⑶朝寝が長い
どちらもクリアしていないので次のようなスケジュールの提案を私はします。
6:00 起床
7:45 1回目の朝寝
8:15 朝寝終了(30分間)
9:45 2回目の朝寝
10:00 朝寝終了(15分間)
11:30 昼寝開始
活動時間が1時間45分ほどある想定での組み方になります。
夕寝で寝ない
☑︎朝寝、昼寝がしっかり眠れている
☑︎夕寝をしなくても夜の就寝、翌朝にトラブルがなくご機嫌
上記のような場合は、著書の通り夕寝をさせる必要ないと判断していいでしょう。
問題は、夕寝をしないと夜の就寝、夜間/早朝覚醒トラブルになる場合です。
この場合はベビーベッドでセルフねんねすることにこだわらず、
・ベビーカー
・抱っこ紐
などでベビーベッド以外で寝る練習を兼ねて手段を選ばず寝かせて構いません。
夜通し寝ない
まずは以下の4つを見直しましょう。
☑︎お昼寝上限(3時間)は超えていないか
☑︎ランチタイムの昼寝はしっかりできているか
☑︎睡眠環境(完全遮光・室温湿度)に問題はないか
☑︎日中、4回の授乳で全て飲めているか
離乳食が始まっている場合は次の2つも確認しましょう
☑︎授乳量と離乳食量、バランスに問題はないか
☑︎離乳食の食材に問題はないか
離乳食はじまってからの夜間、早朝トラブルはよくある
ケースです。
【原因1】
離乳食を始まったからとミルクを早く減らしすぎた
これは今まで授乳で摂っていた栄養(特にカロリー・タンパク質)に対して、離乳食+授乳が下回り空腹で起きている状況です。
対策:行う離乳食方法によってはジーナ式の本の通りには授乳量を減らさないことです。
【原因⑵】
タンパク質の導入が早すぎた、アレルギーがある
前者について
タンパク質の消化の問題で腹痛や便秘・下痢などのトラブルになっていないか、ということです。
後者について
アレルギーによる体調の変化で睡眠に影響していないか、ということです。
どちらにしても、食べたものは記録をしておくこと、小児科医に相談することです。
よくある授乳トラブル
7:00の授乳で飲まない
次の手順で改善するか様子を見ます
⑴22:00台の授乳を1日に10mlずつ減らす
⑵90~120mlまで減らす
減らしたせいで朝早く起きるようになった場合は、7:00の授乳量よりも朝まで寝ることを優先し22:00台の授乳を増やしましょう。
7:00の授乳量が増えるまでは、11:00前に空腹になる可能性があるので次のようにスケジュール調整をしましょう。
7:00 授乳
10:15 11:00分を授乳
11:15~11:30 再度軽く授乳
22:00の授乳をやめて目を覚ますようになった
すぐに眠り戻らない場合は、空腹が原因のため22:00を授乳を再開しましょう。
22:00の授乳を嫌がるが、早朝5時に目を覚ます
4〜6か月であればこの時間の授乳量は120〜180ml程度まで減っている時期です。
それでも嫌がって飲まなず、早朝5:00などに起きてしまう場合は次のように対応しましょう。
⑴授乳をして7:00まで寝かせる
⑵8:00に軽く授乳
⑶10:00〜10:30頃に再度授乳
⑷昼寝前にもう一度授乳
22:00台の授乳量が減らない
Question
22:00が減らないとどうなるの?
Answer
7:00の授乳量が減ってしまう
その結果、お腹が空き過ぎて11:00にたくさんミルクを飲みたがり、離乳食を拒否する可能性がある
その影響で次のようなトラブルが想定される
・昼寝で空腹起き
・14:30でたくさん飲み入浴後の授乳に影響する
すでに7:00の量が減ってしまっている状況で22:00を無理に卒業すると、早朝覚醒につながりリズムが崩れてしまう可能性があります。
そのための対策としてまず気をつけたいポイントは次の3つです。
⑴1日の合計授乳量を見直す
22:00を増やす為にはまず離乳食を増やす必要があるので22:00以外で調整できる時間があるか探す
⑵7~19:00で3回は十分な量を飲む時間を作る
7、18:00は必須、残り1回は14:00(昼食安定までは11:00)
⑶必要であれば22:00をしばらく続ける
離乳食が安定(3回食)するまで少量でつづける必要があるケースが多い
この3つを抑えて次のステップで22:00を減らしていきます。
⑴11,14:30の授乳量を大幅に減らし,昼食・夕食を増やす
⑵22:00の授乳量を減らす
⑶翌日の7:00の授乳量を増やす
⑷11:00の授乳量を減らし続け(離乳食は増やす)少量になってきたら14:30の授乳量をふやす
この減らし方はジーナ式での離乳食で進めている場合ですが、この方法は日本の離乳食の1回食の段階でも応用できます。
11:00の授乳量を少量減らし離乳食を増やし、
14:30は減らさず18:00台でしっかり飲める量を維持する
22:00を少量減らし、7:00が増えるまでこれを続ける
11:00を少量にアレンジする理由は、
昼寝を空腹で起きてしまうことを避けるためです。
日本の離乳食の進め方では少量減らしたミルクの栄養を補うことすらなかなか大変、もし大幅にミルクを減らしたら離乳食の量を増やしても補うことは困難です。
栄養素を考えカロリーやタンパク質を意識して密度も増やしたら、ミルクを大幅に減らすことも可能だと思いますが…
14:30をいじらない理由は、日本の離乳食ではおそらく、この時期には夕食(2回食)は始まっていないからです。もし18:00台の飲みが悪ければ、14:30は一時的に減らしましょう。
我が子を振り返って
睡眠について
早朝の踵落とし
5ヶ月頃は、早朝に足をバンバン踵落としをやりすぎて泣かずに起きる→15分以内に再入眠が何度かあり悩んでいました。
当時の自分に言ってあげたいのは、それは悩む必要ない!です。
・泣いていない
・介入なく20分以内に再入眠している
この2つから空腹ではないとまず断言できますし、寝過ぎや疲れすぎで起きていたらおそらく、覚醒時間がもっと長くなると思います。(1歳前後の息子の傾向から)
リープ5
リープが6月20日から始まったからか、疲れが見えたので6月22日から朝寝分割を再開しました。
ですがリープが終わる前に活動時間が元に戻り、朝寝分割を卒業しました。
6ヶ月の終わりに、夜の就寝時に酷く泣いてから寝るが数日あり悩みました。
結果としては、朝寝が長いことによる昼寝の質があんまりよくない と記録しています。
が!今ならまず、
・体が熱くないか(入浴後で)
・お腹は苦しくないか
・お昼寝合計は長くないか
・夕寝を減らす時期
この4つを確認します。
また、朝寝に変化をつけた時期でした。
昼寝で起きる→朝寝を減らす→解決を覚えたのもこの頃です。
5ヶ月の時の最長45分だった長さは30分まで減り、開始時間も20分遅くなりました。
元々スケジュール通りになるような体力のある子ではなく、朝寝分割や昼寝を少し長めで対応していましたが、生後6ヶ月でかなり体力がついた印象です。
低月齢時のまま「うちの子は体力ないから」という先入観は一切持たず、様子を見ながら無理せず、けれど確実に朝寝の開始時間を遅らせていきました。
これをするメリットは
・実際の活動時間と(夜通し寝するのに)必要なお昼寝合計・上限に差が生じにくいこと
・急に体力がついても対応できる、時間を遅らせる体慣らしができていること
です。
よく飲むタイプの子で離乳食開始前の6月中が授乳量がピーク!
5ヶ月後半で離乳食を日本の進め方をベースに始めました。
この頃、離乳食で気をつけていたことは
・11:00に1回食
・先にほとんど授乳(食前は徐々に減らす)
この2つです。
この頃、授乳で悩んでいたのはなかなかミルク量が減らない!でした。
それもそのはず、日本の離乳食では離乳食初期は栄養価が低い。ミルクを減らせるわけがないのです。
これは、この量飲んでいて大丈夫か、とかかりつけの小児科医に実際に聞いて言われたことです。
6ヶ月後半に、小児科医より2回食を始めるよう指導され2回食を開始しました。
2回食の時に気を付けていたことは
・離乳食の時間は昼食と夕食
・夕食はサンドイッチ方式から振分授乳を卒業
さいごに
4~6ヶ月頃は離乳食開始前なので授乳のリズムをつけるチャンス!の一区切りだと私は考えます。
トラブルがある時に離乳食が絡むとまた、要因が増えるのでややこしくなるからです。
個人差がわかりやすく出る時期でもあると思います。
必要な合計授乳量では、1000mlを超える子もいれば800mlいかないくらいの子もいます。
活動時間も1時間半の子もいれば2時間持つ子もいます。
30分違うだけで組み立てるスケジュールはかなり変わってきます。
ですのでどうか、うちの子は他の子と比べて飲まない…うちの子は他の子と比べて朝寝分割卒業できない…みたいにならないでほしいなと願っています。
参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31
▪️Gina Ford「The Contented Little Baby Book of Weaning 」,Ebury Digital ,2012/4/24