こんにちは、KANAです。2020年1月生まれの男の子をジーナ式で、いつもニコニコぐっすりベビーに育てたママです。
本記事では
本記事は、実際にやってみて・相談を受けてきた経験からこの時期によくあるトラブルとその対応・対策についてまとめました。
※ネットなどで簡単に検索して出てくるスケジュールでは不十分です!必ず本を読みましょう
前提として
これ以降のポイントについては、前提として以下の2つを満たしていることが条件です。
①スケジュール開始条件を満たしている
②睡眠環境に問題ない
③毎日7:00に起きることができる
①スケジュール開始条件については以下の3つです。
☑︎出生体重まで戻っている
☑︎授乳間隔が3時間空いても平気
☑︎授乳後しばらく機嫌良く目を覚ましていれる
【低出生体重の場合】
体重が2.7〜3.2kgになるまでは3時間おきの授乳を続けましょう
②睡眠環境については☟記事にまとめています
③毎朝7:00に起きることができる
ジーナ式は生活リズムを整えることで成り立っています。スタートラインに立つにはまず、親が7:00起きることが重要です。
授乳のよくあるトラブル
①授乳量が足りない
1日に必要な授乳量の目安 体重(g)÷454×70ml
以下の3つを確認の上、以下の記事をご覧ください。
⑴授乳時間にアレンジはないか
⑵授乳時間は毎日同じ時間か(夜間/早朝は除く)
⑶授乳量は適切か
【母乳・混合育児の場合】
搾乳・スケールでの計測は必須です。
また、完全母乳を予定している場合は、第7章 1年目によくあるトラブル 授乳・食事に関するトラブル 母乳の出をよくするためのスケジュールを試してみるのもおすすめです。
ただし計算から出される量は「目安」であって絶対にこの量を飲まなければいけないというわけではありません。「個人差がある」ことは忘れないようにしましょう。
②たくさん飲んでいるのにうまくいかない
相談者さんの中には、目安量飲んでいるのに寝ない・機嫌が悪いといったケースがありました。
結果として「量を減らすことで軌道に乗った」です。
簡潔にいうと以下の通りです。
もともと必要量がほかの子よりも少なめでいい少食タイプの子
頑張ってたくさん飲んでもらう→お腹が苦しい・ガスが溜まって不快→睡眠に影響がでた
私の経験では、この少食タイプの子には以下のような傾向がありました。
☑吐き戻しをよくする
☑たくさん飲めた翌朝・翌日の授乳量が減る
このケースはごく少数の一例なので必ずこう!とは言い切れませんが何をしてもうまくいかない場合、選択肢のひとつにしてもいいかもしれません。
睡眠のよくあるトラブル
①授乳間隔はあくけど体力がもたない
授乳間隔が空くが睡眠時間が足りなくてスケジュールをステップアップできない場合は以下のようにしましょう。
授乳:2〜4週スケジュール
睡眠:1〜2週スケジュールを使う
②寝付きが悪い
この月齢での寝つきの悪い場合はまずこの3つを確認しましょう。
・空腹
・興奮/疲れすぎ
・暑い
●空腹
低月齢の場合(特に新生児期)は空腹で寝付けないことが多々あります。
空腹対策は朝寝・昼寝前に少量(30〜60ml)飲ませましょう
●興奮/疲れすぎ
リラックスタイムを導入、見直しをしましょう。
20〜30分前にはおもちゃを片付けて寝室でゆったり過ごしましょう。
●暑い
赤ちゃんは大人よりも暑がりで体温調節が苦手です。
背中や首・足の裏は汗をかいていないかを確認してあげましょう。
③朝寝で起きる
次の順番に確認していきましょう。
⑴疲れすぎ
⑵空腹
⑴疲れすぎ
対策はスケジュールより早めの8:00〜8:30に寝る
⑵空腹
疲れ対策をしても10:00より前に起きてしまう場合は空腹で起きています。
その場合は朝寝前に軽く授乳をしましょう。
10:00になっても目を覚まさず、起こさなければならないようになったら徐々に朝寝前の授乳量を減らしてなくしていきます。
④昼寝で寝付けない
10分以内に寝ないときは、話しかけず、目を合わせないように軽く授乳をしましょう。【目安】
母乳の場合:張っている胸から10分
⑤昼寝で起きる
起きてしまったら次の順に対応していきます。
⑴おくるみから体が出たりしていないか確認
⑵10分ほど様子を見て再入眠を待つ
⑶次の時間の半量を授乳する
これでも再入眠できない場合は、そのまま起こしてスケジュール調整をします。
⑴14:00〜14:30の授乳後、15〜30分お昼寝
⑵16:30〜 もう一度30分お昼寝
翌日以降は以下のことを確認し、次のように調整します。
⑴空腹ではないか
昼寝までの授乳がしっかりできているか調整した上で、昼寝前に軽く授乳をしましょう。
⑵疲れすぎてはいなかったか
朝寝がしっかりできている場合は、昼寝を少し前倒しをしてみましょう。
朝寝がしっかりできなっかた場合は、朝寝を2回にわけて昼寝前にもう一度短い朝寝を入れましょう。
⑥夕寝の時間まで体力が持たない
体力的に15:30まで持たず、15:00〜15:30に寝そうな場合は以下の方法で調整をします。
1度短めの夕寝をして、起こす
少し時間を置いてもう1度、17:00近くまでの短い夕寝をさせる
⑦一晩に2回起きる
2:00前に起きてしまう、夜中に2回起きてしまう場合はまず、22:00台の授乳で45〜60分目を覚ましているかを確認しましょう。
それでも2回起きてしまう場合は22:00の授乳を2回に分ける方法を試してみましょう。
21:45 起こす
22:00 授乳して欲しがる分だけ飲ませ、プレイマットで少し遊ばせる
23:00 寝室へ行き2回目の授乳
※ミルクであれば2回分作ってあげる
【母乳育児の場合】
以下のようなケースもあるので、特に完母の場合は授乳時間や方法について、前乳後乳についての知識を詳しく見ておくことをお勧めします。
脂質と栄養分の高い後乳が出始める前に、もう片方に胸に移ってしまうと夜中に2回以上 目を覚ます可能性が高くなります。
⑧夜中に何度も目を覚ます
まずは下記の5つを確認してください。
⑴空腹
⑵お昼寝のしすぎ
⑶ゲップ・ガス
⑷疲れすぎ
⑸過度な刺激
⑴空腹
7-23時の間に最低6回の授乳が必要です。
なおなつ各授乳の時間で十分な量を飲めているかどう確認しましょう。
⑶お昼寝のしすぎ
スケジュール開始後はお昼寝上限が5〜6時間です。
これよりも長く寝る必要がある子は夜間は飲んだらすぐ寝ることができます。そうでない場合はお昼寝上限に少しずつ近づけてみましょう。
また、新生児でも日中に目を覚ましておく時間は必要で日中の授乳後は最低でも1時間〜1時間半ほど赤ちゃんを起こしておくようにしましょう。
⑶げっぷ・ガス
げっぷ、ガスが理由で場合は泣き叫ぶようなことが多いです。
まずは以下の2つで対策をしましょう。
・授乳姿勢を気を付ける
・ミルク量は適切か、多すぎないか確認
・授乳中にゲップをさせようと何度も中断していないか(イライラして泣き始め余計に空気が入ってしまう)
それでも改善しない場合は、授乳中に1度、授乳後に1度ゲップをさせましょう。
母乳:片乳飲み終わったら1度ゲップして次へ
ミルク:1/2〜3/4飲み終わったら1度ゲップをさせる
⑷疲れすぎ
疲れすぎてある場合、日中うたた寝をしてしまう傾向があるので遊び方を見直しましょう。
⑸過度な刺激
疲れすぎにもつながりますし、興奮してしまう原因にもなります。夜の就寝時は以下の3つを気をつけましょう。
・就寝前に過度な刺激を与えない
・就寝前は穏やかに過ごすこと
・入浴や授乳・寝付かせることはお母さんかお父さんのどちらか一人が全て行う
⑨セルフねんねの練習がうまくいかない
セルフねんねを練習するための基礎はできているかまず確認しましょう。
以下の3つをクリアしていなければ、セルフねんねの練習をしても泣かし続けてしまう可能性も高いですし、危険です。
☑授乳リズムはできているか
☑睡眠リズムはおおよそできているか
☑睡眠環境に問題はないか
クリアできている場合は、☟記事を参考に行ってみてください
⑩何をしてもうまくいかない
すべて試してもうまくいかないこともあります。それはママのせいではありません!
新生児期はまだお腹の中にいた時と同じ生活リズムで過ごしています。生後1ヶ月から4ヶ月にかけて少しずつ24時間の生活リズムに同調していきます。
睡眠ホルモンであるメラトニンが大人と同じ24時間の生活リズムで分泌され始めるのは1ヶ月半からです。
うまくいかないのはママのせいではなくて、まだ24時間の生活リズムに慣れていない、慣らして行っている段階だから!です。ではうまくいかないときはどうしたらいいのか
・7時に起きて19時に就寝
・授乳リズムは崩さない
この2つをまず意識してみましょう。
さいごに
今回あげたよくあるトラブルは、生後6ヶ月頃までたびたび起こるトラブルでもあります。
ママもパパも赤ちゃんのいる生活に赤ちゃんに振り回されながらも、なんとかリズムを作って奮闘するこの低月齢の時も多くのジーナ式の先輩たちも抱えていたトラブルです。
参考文献
▪️ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」,朝日新聞出版,2020/1/20
▪️Gine Ford「The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers 」,Ebury Digital,2012/3/31