
赤ちゃんが眠くなる仕組みの鍵は「深部体温」にあります。
ジーナ式でなぜ室温・湿度・入浴・遮光が重視されているのかを、深部体温と睡眠の関係から解説。寝つきが悪い・すぐ起きる・明け方覚醒といった悩みを、環境の視点で整理します。相談人数100人以上のジーナ式ガチ勢ママが実体験をもとにまとめました。
本記事では、赤ちゃんが眠くなる仕組みのひとつである「深部体温」に注目し、ジーナ式でなぜ室温・湿度・入浴・遮光といった睡眠環境が重視されているのかを整理します。
寝つきが悪い、すぐ起きる、明け方に覚醒しやすいといった悩みを、スケジュールではなく“体の仕組み”から理解するための記事です。
深部体温とは
深部体温とは、脳や内臓など体の中心部の温度を指します。
この深部体温は、睡眠と強く関係しており、眠りに入るときにはわずかに低下することがわかっています。人は「体が冷えたから眠くなる」のではなく、深部体温が下がる過程で眠りに入るという仕組みになっています。
眠くなるとき、体で何が起きているか
入眠前、体では次のような変化が起きています。
- 一時的に手足の温度が上がる
- 手足の血管が拡張し、体の熱を外へ逃がしやすくなる
- その結果、深部体温(脳の温度)が少し下がる
- 脳の温度が少し下がることで、睡眠が始まる
逆に、体温が高い状態のままだと、深部体温が下がりにくくなり、寝つきにくくなることも分かっています。
そのため、眠る直前に熱すぎるお風呂に入ることは避けたほうがよいとされています。
一方で、手足が冷えすぎていると血管が収縮してしまい、体の熱を外に逃がすことができません。
これもまた、深部体温が下がりにくくなる原因になります。

眠るためには
・体温を上げすぎない
・手足は冷やしすぎない
どっちも大切
一般的に、大人でも深部体温の低下が起こるまでには60分前後かかると言われているので、就寝の1時間前までに入浴を済ませるのが望ましいと考えられています。
赤ちゃんは体温調整が未熟なため、深部体温を「自然に下げられる流れ」を大人以上にサポートしてあげることが、スムーズな入眠と安定した睡眠につながります。
赤ちゃんは深部体温の調整が未熟
赤ちゃんは「体温調整が苦手」とよく言われますが、深部体温を昼夜で調整するリズムが未熟です。
大人は、眠る時間になると深部体温を下げることで自然に眠りへ移行しますが、赤ちゃんはこの仕組みがまだ安定していません。
そもそも、概日リズムは睡眠・覚醒だけでなく、ホルモン分泌、血圧、体温調整など、さまざまな生理現象をコントロールしています。
赤ちゃんはこの概日リズム自体が未熟なため、体温の上下や放熱のタイミングを自分でうまく調整することができず、室温・服装・入浴など、周囲の環境の影響を強く受けやすいのです。
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ジーナ式で考える深部体温と睡眠
ジーナ式のスケジュールは、深部体温が自然に下がる流れを前提に組み立てられていると、私は考えています。
具体的には、
- 18:00までに入浴
- 18:15頃までに着替え完了
- 19:00就寝
という流れです。
入浴によって一時的に体温を上げ、その後 45〜60分かけて熱を放散し、深部体温が下がるタイミングで眠りに入る…
これは「眠くなってから寝かせる」だけでなく、眠くなりやすい状態も“作る”設計です。
赤ちゃんは深部体温の調整が未熟なため、この流れを環境とスケジュールでサポートすることが、スムーズな入眠と夜睡眠の安定につながります。
深部体温がうまく下がらないとき時のサイン
深部体温がスムーズに下がらない状態では、次のようなサインが見られやすい傾向があります。
- 入眠に時間がかかる
- 寝汗が多い・背中が熱い
寝ているのに背中や首がじっとり汗をかいているなど - 寝付けたが、眠りが浅い
寝付けたものの、長時間深い眠りに入れず、何度も動く・唸る・泣き寝言があるなど
ジーナ式の基本(スケジュール・授乳・環境)を確認しても改善が見られない場合は、「深部体温」という点も視野に入れてもいいかもしれません。
わが家で実際にあった深部体温トラブル
生後2ヶ月頃、日中や昼寝はスムーズにセルフねんねできているのに、夜の就寝時だけ、激しく泣いて寝付けない時期がありました。
様子を見に行くと、次のような状態でした。
- 背中や首に汗をかいている
- 抱っこすると体が熱い
- 少し扇風機の風を当てると、泣き止んで落ち着く
- その後はひとりで再び眠れた
これが数日続いたことで、「もしかして、眠れない原因は“暑さ・熱さ”では?」と感じるようになりました。
そこから深部体温という考え方を知り、次の点を意識するようになりました。
- 湯冷めしない範囲で、体を少しクールダウンさせる
- 冬終わりだったが、寝室を暖めすぎない
- 入浴の終わり時間を見直す
夜の入眠がスムーズになり、就寝時の強い泣きは自然と落ち着いていきました。

三池輝久「赤ちゃんと体内時計 ー 胎児期から始まるリズム」,講談社,2013年
櫻井武「睡眠の科学[改訂新版] ー なぜ眠るのか、なぜ目覚めるのか」,講談社ブルーバックス,2015年
ジーナ・フォード「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座【改訂版】」,朝日新聞出版,2020年
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